UNDERTALEの岐路で示した選択の重さ—水宮枢さん、王都終盤の動揺を言葉にし次回へ継ぐ
UNDERTALEの岐路で示した選択の重さ—水宮枢さん、王都終盤の動揺を言葉にし次回へ継ぐ
配信は『UNDERTALE』(RPG/アドベンチャー)を題材に進行。戦闘では敵弾を避けながら“FIGHT/ACT/MERCY”で対応し、敵の行動を観察して戦わずに解決する選択肢が常にある。本枠の水宮枢さんは、パズルと会話で前進しつつ、終盤のアズゴア戦と不意の展開で“見逃すか、戦うか”という価値観の分岐に正面から向き合った。視点は操作の巧拙より、言葉にした逡巡の精度へ。リスナーと共有された“決断の責任”を追う独自角度でお届けする。
感情の岐路を最短で掴む
配信の骨格は、軽妙なメタショーから重厚な倫理へと滑らかに転がる落差だ。早い段階でメタトンがニュース番組風に登場し、「テレビの前の素敵な皆さん、こんばんは」と場を作ると(17:00頃)、水宮枢さんは演出の明るさに身を委ねながらも、会話や行動選択を積み重ねて進行した。やがて告白パートで「全部アルフィーだよ」と介入の真相が明かされ(112:08)、リスナーは物語の舵が切られたことを直感。クライマックスではアズゴアが“共に過ごす”提案を終える刹那にフラウィが画面を塗り替え、驚愕の声が漏れた(https://www.youtube.com/watch?v=zt_kHc6wjIE&t=13602)。終盤の自己省察も含め、感情の節目が明確だった。
本配信はホロライブ所属の水宮枢さんが“初見の迷い”を可視化しつつ進めるUNDERTALE企画の第2回。作品は公式サイトで購入案内と紹介がまとまっている(https://undertale.com)。事務所情報やタレント紹介はホロライブ公式から確認できる(https://hololive.hololivepro.com)。アーカイブは高い同時視聴と再生で推移し、視聴回数が10万回超という反響も背景にある(視聴回数・単位:回)。本稿は当該アーカイブの終盤展開と、リスナーと共有された判断のプロセスに焦点を当てた。
決定的瞬間—フラウィ乱入で物語が強制転換
王の言葉で一旦は和解へ傾いた空気が、一瞬で断ち切られた。アズゴアが「妻と私が君の面倒を見よう」と穏当に提案し、退路が見えた直後(226:26-226:34)、画面に割って入ったフラウィが王の命を奪い、戦闘と物語のルールを塗り替える。水宮枢さんは「え?なんでそんなことするの?」と声を荒げ、納得の余地を奪う乱入に動揺を隠さなかった(226:42-227:02)。リンク先では、テキストの急変と演出の切断が同時に起きるため、視聴者の視線も一気に釘付けになる(https://www.youtube.com/watch?v=zt_kHc6wjIE&t=13602)。突然の反転が以降の選択を重くし、これまで積み上げた善意の構図へ強烈な疑問符を投げた。
虚構と告白の掛け合い—アルフィー介入の真相が生むねじれ
中盤のキーポイントは、メタトンが冷静な調子で語った“舞台裏”の暴露だ。「パズルを起動したのも、エレベーターを止めたのも、全部アルフィーだよ」と告げられ(112:08-112:17)、救出劇に見えた介入が“演出を含む安全策”だった可能性が浮上する。水宮枢さんは「付き合わされて悪者になるのはいいけど結局自分の意思は」と受け止め、意思と演出の境界を問う観点を示した(113:35-113:48)。番組仕立ての軽さと、倫理への踏み込みが地続きであることを、二者の“投げ→受け”の呼吸が立体化した場面だ。ここを押さえると、後段でメタトンが「後ろを向かせて」と機能の裏側を語る誘導も、巧妙な観客操作として理解できる。該当場面はここで確認できる(https://www.youtube.com/watch?v=zt_kHc6wjIE&t=6728)。
舞台装置としてのメタトン—光と声が物語を押し出す
演出面の主役もまたメタトンだった。序盤、ニュースキャスターとして「今夜のメタニュースキャスターのメタトンが生放送でお届けします」と名乗り(17:00-17:15)、以後のクイズや寸劇への導線を軽妙に整える。やがて牢屋の歌劇風シーンでは、別れを茶化す歌詞で突然情緒を切り替え(74:06-74:23)、ゲーム内の“舞台”と“現実の生放送”の境をあえて曖昧にした。水宮枢さんの画面には、色調と動作の変化がテンポよく重なり、視線の置き場が常に更新されていく。フレームの切り替わり方やインターフェースの定点性は、舞台監督の“黒子”めいた説得力を持ち、視聴者が演目に参加している感覚を強めた。序盤の画面構成は参考映像からも追える。
BGMとコメントの呼応—戦闘ピークが熱を束ねた
戦闘の山場では、台詞とBGM、そしてコメント欄が一体となった。メタトンが「残念だけど君か僕どちらかが倒れることになる」と宣言し(153:31-153:40)、劇伴が高揚を刻むと、リスナーは「メタトン戦のBGMすこ」と楽曲名指しで熱量を共有した(cm_0035)。続くフラウィの介入局面では「クソ花ァ…!」と短い叫びが連鎖し(cm_0064)、怒りと緊張の矢印が同じ場所に収束する。水宮枢さんが小さく「仕方ないことなんだ」と自分に言い聞かせた箇所も印象的で(160:29-160:41)、葛藤が画面とコメントに同時投影された。応酬の中心はここから辿れる(https://www.youtube.com/watch?v=zt_kHc6wjIE&t=9211)。現場の音と文字の速度が一致した瞬間、配信の一体感が最も強く可視化された。
迷いからの立て直し—買い物とパズル、交渉の再設計
小さな選択も、配信のドラマを支えた。ホットランドの出店前では「払いたくない…どうしても払いたくない」と価格交渉に悩み(42:24-42:33)、「安くなってる。高い!」と値の揺れに反応しながら(44:04-44:30)、所持金とリスクの計算を何度もやり直す。合間には「ヒントが欲しくなったらいつでも電話してね」と助言が届き(28:49-28:57)、水宮枢さんはセーブ地点を丁寧に刻み、行動の再現性を確保した。リスナーからは「セーブないすう」と即時の評価が返り(cm_0022)、迷いのプロセスが可視化される。購入判断と探索順を更新する運びが、後段のボス連戦に耐える体力と回復の余裕を生んだ。値札に惑う瞬間はここで確認できる(https://www.youtube.com/watch?v=zt_kHc6wjIE&t=2644)。
次回予告—22時に続く見逃すか戦うかの思考実験
締めくくりで水宮枢さんは「今日も22時から続きをやろうかな」と続編の時間を明言した(276:25-276:44)。その直前まで、「ここで自分が死ぬなら、みんなが信じたままの自分で死にたい」と語るほど、見逃しと報復の間で揺れていた(252:33-253:00)。アズゴア戦に至る過去の悲劇を聞いた直後の独白も重い。「いい人じゃない…選択肢の中で殺さなかっただけ」と自己定義を慎重にほどき(197:44-198:52)、次に押すコマンドが思想の表明になることを受け入れている。約束の時刻はリンクから。配信の最新アーカイブと出演情報は、水宮枢さんの公式チャンネルでも追える(https://www.youtube.com/@Su_flowglow)。https://www.youtube.com/watch?v=zt_kHc6wjIE&t=16585