【ドーナツの穴】目には見えないものって誰が決めたんだろうね【#輪堂千速 / #hololivedev_is #FLOWGLOW 】
【ドーナツの穴】輪堂千速さんが価値観分岐を踏み抜き、一つのエンディングに到達した夜
作品の空気やVTuber活動の背景が気になったら、ホロライブプロダクション公式サイトも確認すると良い
今回プレイしたのはテキスト分岐型のブラウザゲーム「ドーナツの穴」。画面に提示される設問に答え、扉をくぐり、また問いに向き合う。その積み重ねが一枚の思想地図になり、最後に重い選択へと収束する構造だ。輪堂千速さんは「だいたい10問くらい」と示されるラウンドを進みつつ、各問いのニュアンスを読み解き、答えのニュアンスを微調整しながら踏破していく。 見どころは三つ。まず「穴の定義」を巡る言葉の遊びと論理の探索。 次に、臓器くじやスワンプマンといった倫理分岐での厳密な再読と判断の切り替え。 そして最終局面、「私とあなたのどちらかだけが出られる」という一撃の問いで心を試される瞬間だ。 本作はフリーのブラウザゲームで、視聴者それぞれの選択によって別の結末が見える設計も魅力である。 作品の空気やVTuber活動の背景が気になったら、ホロライブプロダクション公式サイトも確認すると良い。https://hololive.hololivepro.com/
バームクーヘンは穴か、ドーナツは穴か。クリック一つが論理の跳躍になる
序盤の白眉は「穴の定義」。画面に現れる命題に対し、輪堂千速さんは一度流れを止め、設問の文言を分解してから選択肢をクリックする。ドーナツの形状を参照点に置き、「近しい存在のバームクーヘンと形が似ているのに、両者の穴の扱いはなぜ違うのか」と自問し、言葉で輪郭を正すように慎重にカーソルを動かす。 穴の領域を「ここからここまで」と指差すように範囲をイメージし、成立条件をひとつずつ外していく手つきが面白い。 扉をくぐる案内が出ると即断で進まず、再度テキストをスクロールし直してから次へ。 一度は全体の流れを取り直すために「最初から」とリスタートを選ぶ判断も挟み、序盤の認識を整えてから再挑戦する慎重さも印象的だ。 具体的な操作はクリックと読み直しの往復だが、そこに「タコが入っていなくてもたこ焼きはたこ焼き」という同定の例えを持ち出し、分類の条件を自分の言葉で更新しながら選ぶ流れが丁寧で、選択の一つ一つに説得力を持たせて進む。 穴の定義をめぐる言葉遊びに踏み込む選択シーン
臓器くじとスワンプマン、分岐の刃を持つ言葉を正確に読む
中盤のクエスチョン群は一気に重みを増す。「臓器くじ」を正面から問われると、まずは設問の条件を噛み砕き、チャットの視点も参照しながら再読。そこで輪堂千速さんは「絶対にダメ」と明確に線を引き直す。理由は二つ。倫理を外部からの強制とランダムで決める点の問題、そして人の命の扱い方そのものの踏み越えだ。 実際の選択は、提示文の一語一句を拾い直し、否定側の選択肢へカーソルを戻して確定するという手順。チャット側も「臓器くじの話か」とテーマの重さを受け止める。 続くスワンプマンの節では、人間の定義を「両親から生まれ育った連続性」に置き、姿が同じでも人間とは別の生命体と整理したうえで、解体や提供対象として扱うのは不可と結論づける。 ここでは「細胞が入れ替わっても自分は継続している」という連続性の着眼点が前段で効いており、設問間の整合を維持する戦略が見える。 見落としからの取り消しや読み直しという小さな失敗とリカバリーも含めて、答えの決定が画面のクリックに落ちる瞬間までの思考を共有してくれるのが魅力だ。視聴者の「分解したら命って」といったコメントが、選択の刃をさらに鋭くする。 臓器くじの設問を再読して否定に切り替える瞬間
最後の部屋で一人だけが出られる。重さを引き受けて押し込む確定クリック
最も盛り上がったのは終盤、「私とあなた、どちらかだけが部屋を出られる」という直球の二択。輪堂千速さんは一呼吸置いて、自分が背負うことになる重さを率直に言語化する。「少し言葉を交わしただけの人の命を背負っていかなきゃならないのはつらい」と吐露しつつ、それでも画面の選択肢から逃げない。 チャット側は「一緒に出たら良い」と第三の道を願うが、ルールは非情だ。 ここまで積み上げた穴の定義、同定基準、連続性の議論が束になって、最後のクリックの根拠に変わる。細胞の置換でも自分は自分という先の判断が、今度は他者の選択と自分の選択の境目を明確にする。 決定の瞬間、画面は静かに切り替わり、輪堂千速さんは「考えさせられる話だった」と総括。別エンディングの存在を示し、視聴者それぞれの選択を促して今回の経路を締めた。 こうして一つのエンディングに到達したうえで、答えを配信で固定しない態度が、この手の選択劇の醍醐味を最大化していた。視聴者の側でも「数年で細胞も全部入れ替わる」といった観点が流れ、議論が配信とチャットの双方向で回転する時間だった。 最後の部屋で二択を確定させるクライマックス
一つの結末にたどり着いた収穫と、もう一つの扉へ向けた期待
今回の成果は、一問一問の再読と自己検証を積み上げ、導線の扉をくぐり続けて一つのエンディングに到達したこと。 途中のハイライトは、「穴の定義」で言葉の輪郭を磨き、「バームクーヘンとドーナツ」を対比しながら条件を検査した場面、 そして「臓器くじ」を再読で見切り、否をはっきり突いた判断の切れ味だ。 終盤は「どちらかだけが部屋を出る」の二択まで一気に駆け上がり、価値観の地図を自分の手で描き切った。 輪堂千速さんは配信で、残る別エンディングは各自の手で体験してほしいと呼び掛けた。 次は自分の選択で画面を染めてほしい。繊細な問いが続く本作はフリーのブラウザ作品なので、視聴後に即プレイして、自分の扉を押してみると体験が立体になる。 公式の情報はホロライブプロダクションの公式サイトや、ホロライブ公式YouTubeでも追えるので、活動全体の文脈が気になる人は一度目を通しておくと良い。https://hololive.hololivepro.com/ と https://www.youtube.com/@hololive は信頼できる参照元だ。配信本編のこの導線も見逃せない。扉の案内が出て次の設問へ進む導入シーン